「英語で自分の意見(主張)は言えるけれど、そのあと言葉が続かず相手がキョトンとしてしまう……」
そんな悩みを持っている方は少なくありません。英語圏の議論において、「意見だけ」を述べるのは会話を放棄しているのと同じように捉えられてしまいます。本記事では、自分の意見に確かな説得力を持たせる「理由と具体例」の出し方について、Q&A形式で詳しく解説します。
Q1. なぜ「意見」を述べるだけでは英語の議論にならないのですか?
A. 英語圏では、意見の後に必ず「Why?(なぜ?)」という疑問がセットで発生するからです。
例えば、あなたが I think this is important.(これは重要だと思う)とだけ発言したとします。
日本語なら「まあ重要なんだろうな」と相手が察してくれることもありますが、英語圏の聞き手は即座に「なぜ重要なのか?(Why?)」と考えます。
- 意見のみ: 単なる感想や個人的なつぶやき(議論にならない)
- 意見+理由: 「なぜそう考えるのか」という論理の提示(議論がスタートする)
英語で発話する際は、I think ...(意見)を出した瞬間に、セットで because ...(理由)を口に出す癖をつけることが不可欠です。
Q2. 「理由」を述べるだけでは、なぜ説得力が足りないのですか?
A. 理由だけでは内容が「抽象的」であり、聞き手がイメージしづらいからです。
理由を添えたとしても、その言葉が抽象的だとメッセージは相手の心に響きません。そこで不可欠になるのが「具体例(Example)」です。
【例】「運動は重要だ」と伝える場合
- 意見: I think exercise is important(運動は重要だと思う)
- 理由: because it improves health(健康を改善するからだ)
- 具体例: for example, it reduces stress(例えば、ストレスを減らす)
理由(健康改善)だけでは抽象的ですが、具体例(ストレス軽減)を出すことで、聞き手は「なるほど、そういうことか!」と直感的に理解できるようになります。
Q3. 日本人がやってしまいがちな「抽象的すぎる発言」の改善例を教えてください。
A. 大ざっぱな言葉を避け、「具体的な現象や事実」にまで落とし込むのがコツです。
日本人は無意識のうちに「社会にとって」「みんなにとって」といった大きな言葉を使ってしまいがちです。
| 評価 | 発言例 | 理由と解説 |
| ✕ 悪い例(抽象的) | It is important for society. (社会にとって重要だ) | 「社会」という言葉が大きすぎて、具体的に何が起こるのか伝わりません。 |
| ◯ 良い例(具体的) | It is important for society because it creates jobs. For example, new companies hire many people. | 「雇用を生む(理由)」「新会社が人を雇う(例)」と具体化されており説得力があります。 |
💡 例え話は「小さくてシンプル」で十分!
「立派で高尚な例を出さなきゃ」と身構える必要はありません。For example, many people use smartphones every day. のような、誰もが知っている小さく単純な例で十分に説得力は生まれます。
Q4. 議論の場でパッと「理由と例」が出てこないときの即答テクニックはありますか?
A. 迷ったら万能な「3つの即答テンプレート」を型として使いましょう。
頭が真っ白になりそうなときは、深く考えすぎず、以下のシンプルで万能なフレーズを口に出してください。
万能な「理由」の型
- because it is important(それが重要だからだ)
- because it affects people(人々に影響を与えるからだ)
万能な「具体例」の型
- for example, many people …(例えば、多くの人が〜している)
これらを繋ぎ合わせるだけで、まずは最低限の論理的発言を完成させることができます。
まとめ:話すときは「なぜ?」「例えば?」を常に自分に問いかける
本章の本質を一言でまとめると、次のようになります。
「英語の議論は『理由』と『具体例』があって初めて成り立つ」
英語で自分の意見を述べるときは、頭の中でこの2つの問いをリフレインさせてください。
- Why? ➔ 「なぜ?(because…)」
- For example? ➔ 「例えば?(for example…)」
この2ステップを意識するだけで、あなたの英語は単なる「状況の説明」から、相手を納得させる「説得力のある発言」へと劇的にアップグレードします。