「専門的な内容や複雑なトピックを英語で話そうとすると、文が長くなって途中で収集がつかなくなる……」
「一生懸命説明しているのに、相手に『で、どういうこと?』と聞き返されてしまう……」
英語での発表や説明において高く評価されるのは、高度な語彙や複雑な構文を使う人ではありません。「難しいテーマであっても、シンプルにわかりやすく話せる人」です。本記事では、英語で論理的かつスッキリと物事を説明するための「5つの原則」をQ&A形式で詳しく解説します。
Q1. なぜ一生懸命説明しようとすると、かえって「わかりにくい英語」になってしまうのですか?
A. 「文章が長すぎる」「内容が抽象的」「構造がない」の3大原因にハマっているからです。
説明が相手に伝わらない原因は、英語力の低さではなく「説明の組み立て方」にあります。
特に日本人は、文法的に正しく繋げようとするあまり、ひとつの文章に複数の理由や情報を詰め込んで長文化させてしまいがちです。
- ✕ わかりにくい例(長くて冗長):
- This is important because it affects many people in society and also influences the economy in various ways.
- (これは社会の多くの人に影響を与え、また経済にも多様な方法で影響を及ぼすため重要です)
- ➔ 情報が渋滞しており、聞き手の脳に負担がかかります。
- ◯ わかりやすい例(短く分割):
- This is important.(これは重要です)
- It affects many people.(多くの人に影響します)
- It also influences the economy.(経済にも影響を与えます)
- ➔ 一文一文が短いほうが、聞き手はストレスなく理解できます。
Q2. 英語で「わかりやすく説明する」ための具体ルール(原則)を教えてください。
A. 「一文短小化」「具現化」「言い換え」を軸とした5つの原則を守るだけで劇的に変わります。
英語で物事を説明する際は、以下の5つの基本ルールを徹底してください。
| 原則 | 内容とポイント | 例文・フレーズ |
| 原則① 一文を短くする | ダラダラと関係代名詞などで繋がず、ピリオドで区切る。 | This is important. It affects many people. |
| 原則② 一文=一情報 | 「1つの文には1つの意味だけ」を入れる。 | This is a problem. It affects users. |
| 原則③ 具体化する | 「社会のため」のような抽象概念を避け、具体的な現象を言う。 | It is important because it creates jobs. |
| 原則④ 例(Example)を入れる | for example を使ってイメージを提示する。 | For example, companies hire more people. |
| 原則⑤ 言い換える | 難しい言葉の後に In other words(つまり)で噛み砕く。 | This is efficient. In other words, it saves time. |
特に原則⑤の「In other words(言葉を変えると / つまり)」は、専門用語や少し難しい発言をした直後に添えることで、聞き手の理解度を爆発的に高める最強のクッションフレーズです。
Q3. 難しい専門用語や概念を使わずに説明を成立させることはできますか?
A. はい。「シンプルな単語(Simple words)× 短い文(Short sentences)」の組み合わせが最強です。
難解な語彙をひねり出す必要は一切ありません。むしろ、ネイティブスピーカーやビジネスのトップランナーほど、中学生レベルの平易な単語を使ってシンプルに説明します。
【説明の万能黄金パターン】
- 結論(概要):
This is ...(これは〜だ)- 理由(根拠):
Because ...(なぜなら〜だからだ)- 具体例(イメージ):
For example, ...(例えば〜だ)
この3ステップの型(フレームワーク)に沿って、簡単な単語で短文を並べるだけで、どんなに高度なトピックであっても一気に「説得力のある説明」へと変化します。
Q4. 日本人が無意識にやってしまう「説明の癖」と、その解決策は?
A. 「複雑な長文を作ろうとする癖」を捨て、「短く切って情報を足す」意識を持つことです。
日本語の感覚のまま話すと、無意識に接続詞や関係代名詞で文章を繋げようとしてしまいます。しかし、英語圏のコミュニケーションでは「短く切って、後ろから情報を足していくこと」が最も自然で親切な説明スタイルです。
- ✕ 失敗しやすい癖: 最初から頭の中で完璧な1通りの長文を組み立ててから話そうとする(途中で詰まる)
- ◯ 成功する解決策: 「S+V(主語+動詞)」の短い文を1つ言い、ピリオドを打ってから
Because...やFor example...を添える
「完璧な長文」を捨て、「短い文の連鎖」で伝える意識を持つことが、説明力向上の最大のショートカットです。
まとめ:説明の伝わりやすさは「短さ」と「具体性」で決まる
本章の本質を一言でまとめると、次のようになります。
「英語の説明力は、語彙の難しさではなく『短さ』と『具体性』で決まる」
- 一文を短く区切る(一文=一情報)
- 抽象的な表現を避け、具体例を入れる(For example…)
- 難しい言葉は噛み砕いて言い換える(In other words…)
「短く、シンプルに、具体的に」。この3つを徹底するだけで、あなたの英語での説明力・プレゼン力は飛躍的に高まります。